日本史オンライン講義録

受験勉強はもちろん、日々の学習にも役立つ日本史のオンライン講義です。 

【基本編】日本史勉強法

科目の性質

日本史は世界史とよく比べられがちですが、そもそも日本史は世界史よりも基礎語句の数が少ないので勉強のスタートは切りやすいと言われています。つまり、受験勉強においては1周にかけるペースが早くなるということですね。

だったら日本史の方が有利かというと実はそうでもなくて、日本史は基礎→標準→発展に至るまで語句の数が多いままだし、しかも日本という一つの国の歴史を学ぶ科目じゃないですか?なので、より狭くより深く、難関大学になってくると重箱の隅をつついたような問題が出されるので世界史と違って受験後半もずっとインプット量が多いままなのです。

日本史 → インプット量がずっと多いまま

世界史 → インプット量は最初は多いが、徐々に少なくなっていく

日本史の勉強法

日本史の勉強で一番重要なのは、重要語句と流れです。重要語句の暗記は、たとえば徳川家康中大兄皇子みたいな人物名であったり、桶狭間の戦い応仁の乱みたいな出来事名であったりを覚えることでいいのですが、じゃあ「流れ」って何なのでしょう?

「流れ」とは

流れをつかむっていうのは、出来事の因果関係をつかむことです。背景があって、原因があって、結果こういうことが起こりました、っていう一連のストーリーのことです。たとえば、「応仁の乱」って聞いたことありますよね?じゃあ「応仁の乱」ってどういう争いだったか知っていますか?小学生でも、応仁の乱は戦国時代の幕開けだ!くらいまでは知っていると思うのですが、あれって実は8代将軍・足利義政の後継者争いのことなんですよ。それで戦国時代が始まりました。もう少し具体的にいっておくと、義政の弟を次の将軍にしようっていうグループと、義政の子を次の将軍にしようっていうグループ同士の派閥争いみたいなものなんですね。こういったように、足利義政とか足利義視とか応仁の乱とかっていう語句は知っているけど、それがなにか分からへん、それがどう繋がるのか分からへんっていうのが一番受験生が陥りやすいワナなのです。

歴史の一連の流れをストーリーとしてしっかり捉えていくような勉強を意識すること

問題演習がすごく大事

日本史は覚えるだけではダメで、問題演習が欠かせません。そもそも暗記した知識っていうのはいったん頭の中から引き出してみないと、ホンマに暗記したかどうか分からないじゃないですか。だから、必ず日本史の勉強を進めていく上で、しっかり語句なり流れなりを覚えたのであれば、それに合わせた参考書で問題演習をすることです。

インプットとアウトプットを細かく反復すること

具体的な勉強の流れ

じゃあ、具体的に何をしていけないいのかというと、一問一答系の参考書と流れがつかめるような教科書系の参考書をセットでインプットを進めていきましょう。この2冊を軸にしていって、暗記力をアップさせていったり、問題演習をこんしていくっていう流れになります。

大学レベル別のおすすめの参考書

次回からは、大学レベル別ごとに勉強していく上での参考書をいくつか紹介していこうと思うのですが、今から紹介していく参考書が絶対に正しい!っていうわけではなくて、人それぞれ得意不得意っていうのもバラバラなので、あくまでも自分にあった参考書選びをしてもらえればと思います。

  1. 産近甲龍・日東駒専
  2. 関関同立GMARCH
  3. 早慶上智