日本史オンライン講義録

受験勉強はもちろん、日々の学習にも役立つ日本史のオンライン講義です。 

9999-12-31から1日間の記事一覧

017 文武天皇の時代・大宝律令①

では今回は文武天皇の時代をお話していきたいと思います。まず、文武天皇というのは、あの天武天皇と持統天皇の孫にあたる天皇になります。文武天皇のときに何があったかというと、もうたった一つしかないんですよね。それは、あの中学校でも習った大宝律令…

018 大宝律令②(民衆と税制度)

前回は,文武天皇と大宝律令の前半をお話しました。今回は,大宝律令の後半に入っていきたいと思います。 官制(国家公務員の制度)について 官吏の位階について 官制の特色として,官位相当の制というしくみがあります。つまり,国家公務員は官位(位階)を…

019 元明天皇の時代

前の飛鳥時代の最後の天皇は文武天皇なんですけれども、文武天皇には子供がいてのちに聖武天皇となります。文武天皇が亡くなった時に文武天皇の子がまだ幼かったので、一旦子どもからお母さんの前に位が戻っていきます。そのお母さんといいのが元明天皇です…

020 聖武天皇の時代

奈良時代,引き続きみていくことにしましょう。やはり奈良時代で思い出すのが,奈良の大仏ですね。あの奈良の大仏,いつできるんだろう?と気になっている人も少なくないと思いますが,ついにこの回で奈良の大仏が登場します。ここに出てくる天皇こそ,THE天…

021 遣唐使・支配の拡大・民衆の生活

それでは今回は,奈良時代の社会全般のお話をしたいと思います。まず,奈良時代は遣唐使がさかんに派遣されていました。で,この唐というのは,隋を滅ぼし建国されました。そして,その首都である長安は世界的都市でして,たとえばイランとか西ヨーロッパな…

022 天平文化

今回は,奈良時代の文化である天平文化について学んでいきます。この天平というのは年号のことでして,奈良時代の中でもとりわけ聖武天皇の時代と考えて下さい。 この天平文化の特徴としては,まずは文化の担い手が貴族であるということです。もう一つは,も…

023 桓武天皇・平城天皇・嵯峨天皇の時代

今回から平安時代に突入です。とにかく長い時代です。いままで奈良時代まではサクサクと進んできましたが,ひとたび平安時代に入ってしまうと,例えば桓武天皇の話をしていて,しばらくすると摂関政治の話へとうつっていくのですが,そして荘園とか校風文化…

024 平安初期の社会

それでは平安時代をどんどん進めていきます。前回は,平安時代初期の政治について学習しましたね。桓武天皇・平城天皇・嵯峨天皇の時代でした。今回は,平安初期の社会・経済のジャンルについて紹介したいと思います。 平安時代 政 治 社会・経済 文 化 初期…

025 平安仏教の成立

前回は,平安初期の社会や経済についてみてきました。 今回からは,平安初期の文化について学びたいと思います。まず,平安初期の文化でなくてはならないのが,空海というお坊さんです。中学校で習ったと思いますが,今回は空海が登場しますので,まずはそれ…

026 弘仁・貞観文化

目次 目次 文章経国思想 密教 中国風の重視 文芸と学問 漢文学の発展 教育機関 大学 大学別曹(べっそう) 密教美術 建築 彫刻 絵画 今日は、平安初期の文化についてお話をします。前回は平安初期の仏教文化について紹介しましたが、今回は仏教以外の文化を…

027 藤原北家の台頭

さて平安中期の時代に入りますよぉ。中期の政治は「摂関政治」に代表される政治だよ。摂政や関白といった事柄を中学の授業で習ったんじゃないかな?さて、その摂関政治の代表的な家柄といえば、藤原氏の中でも藤原北家が担当します。ですので、これまでは藤…

028 摂関政治

目次 目次 摂関政治の展開 摂政 関白 藤原氏内部の争い 兼通と兼家の兄弟争い 道長(おじ)と伊周(おい)の争い 藤原道長の全盛 一家三后の外祖父に 絶頂期の藤原道長 運に恵まれなかった藤原頼通 貴族社会の特徴 母方の縁が重視された 摂関家にヘコヘコす…

029 国際情勢の変化/浄土の信仰

目次 目次 遣唐使の派遣を廃止 その後の中国 周辺諸国の変化 目次 復習 浄土教の流行 阿弥陀サマにお願いして天国へ行こう! なんでこんなにマイナス志向なの? 流行の仕掛け人 空也上人(ニックネーム:市聖・いちのひじり) 源信(ニックネーム:恵心僧都…

030 国風文化

目次 目次 復習 文学・国文学の発達 かな文字の発達 古今和歌集 かな物語 日記、随筆 建築 絵画 工芸 書道 貴族の生活 服装 成人儀礼 陰陽道(おんみょうどう) さぁ、それでは平安中期の文化「国風文化」をみていこう。 復習 覚えていますか?平安初期の文…

031 受領と負名

目次 復習 崩壊していく班田収授 延喜の荘園整理令 飛鳥時代は2万人だった村が、平安中期では0人に!? 国司の地方支配 2分化する国司 遙任 受領 補足 負名体制の確立 田堵の出現 税の名称も変更される 目次 今回は、土地の変化とそれに伴う荘園のしくみ…

032 荘園の発達

目次 目次 復習 寄進地系荘園の出現 大名田堵 開発領主 寄進地系荘園 荘園の権限拡大 不輸の特権 不入の特権 さて、ここでは平安中期の社会・経済を見ていくことにしましょう。 復習 そもそも荘園とは何だったっけ?そう!もともとの意味は私有地でしたね。…

033 武士の成長

目次 目次 武士の登場 承平・天慶(じょうへい・てんぎょう)の乱 平将門の乱 藤原純友の乱 刀伊の入寇 武士の役割 今回から時代が1つ進んで、平安時代後期へと突入していきますよ。これから先、武士が登場して、すっかり武士の世の中になるまで、その武士…

034 源氏の進出

目次 目次 源氏(清和源氏)と平氏(桓武平氏) 源氏の主役1人目 源氏の主役2人目 源氏の主役3人目 平忠常の乱 源氏の主役4人目 前九年合戦 後三年合戦 まとめ 前回は、武士が現れると同時に、武士という存在をだんだん無視できなくなりつつあるというお…

035 後三条天皇の時代

目次 目次 復習 後三条天皇の政治 さまざまな国政改革 延久の荘園整理令 荘園公領制 公領のしくみ 荘園のしくみ まとめ 前回は、武士の登場そして源氏の進出についてお話をしました。今回は、後回しになっていた平安後期の政治の流れについて見ていくことに…

036 院政

目次 目次 院政 院庁 院近臣 北面の武士 仏教の保護 院の経済基盤 知行国 院分国(いんのぶんこく) 寄進地系荘園 3人の上皇による院政 白河上皇の時代(天皇:堀河・鳥羽・崇徳) 鳥羽上皇の時代(天皇:崇徳・後白河) 後白河上皇の時代(天皇:二条・高…

037 保元の乱・平治の乱

目次 目次 復習 武士の中央政界への進出 大寺院の荘園の領有 地方武士の動向 源氏と平氏 保元の乱・平治の乱 保元の乱 平治の乱 復習 このあたりは、政治の話と武士の成長の話が交錯しているため混乱しがちなので整理をしておきますよ。まず平安時代は、中期…

038 平氏政権

目次 目次 平氏の繁栄 平清盛政権 武士的性格と貴族的性格 平氏の経済基盤 知行国 日宋貿易 輸出品 輸入品 反平氏勢力の台頭 鹿ケ谷の陰謀 いよいよ源平の戦いへ 平安時代もいよいよ大詰めです。今回は、平安末期の政治についてみていくことにしましょう。 …

039 院政期の文化

もくじ もくじ 院政期文化の特徴 浄土教思想の全国的広がり 中尊寺金色堂 富貴寺大堂 白水阿弥陀堂 三仏寺投入堂 芸能 今様 催馬楽 朗詠 田楽 猿楽 文学 今昔物語集 軍記物 将門記 陸奥話記 歴史物語 栄花物語 大鏡 絵画 絵巻物 源氏物語絵巻 伴大納言絵巻 …

040 源平の争乱(治承・寿永の乱)

目次 目次 平氏専制政治への不満 ①鹿ヶ谷の陰謀 ②以仁王(もちひとおう)の令旨 不満の声を浴びた平氏の動き 平氏打倒の挙兵 伊豆の源氏(石橋山の戦い・富士川の戦い) 信濃の源氏(倶利伽羅峠の戦い) 源氏の名を汚す義仲 義仲を討つ範頼・義経 まとめ 平…

041 鎌倉幕府

目次 目次 源頼朝の勢力拡大 東国支配権の承認 2つの権利の承認 奥州藤原氏の滅亡 幕府のしくみ 侍所(さむらいどころ) 政所(まんどころ) 問注所(もんちゅうじょ) 守護 地頭 京都守護 鎮西奉行 さて、いよいよここから鎌倉時代が始まります。幕府とい…

042 幕府と朝廷

目次 目次 封建制度 御恩 本領安堵 新恩給与 奉公 京都大番役(京都の警護) 鎌倉番役(鎌倉の警護) 軍役 幕府の経済的基盤 関東知行国 関東御領 幕府と朝廷って何が違うの? 幕府支配力の拡大 守護としての支配力 地頭としての支配力 タイトルにもあるよう…

043 北条氏の権力拡大

目次 源頼朝の死 無力の源頼家 有力御家人同士の争い 源実朝の時代=北条時政の時代 ②北条義時の時代 和田合戦 源実朝の死 藤原頼経が4代将軍に いよいよ鎌倉時代の歴史を進めていきたいと思います。鎌倉時代っていうのは将軍が朝廷に権力を与えられたいわ…

044 承久の乱

目次 目次 北条義時の時代 承久の乱 京都守護から六波羅探題へ 新補地頭 いままで幕府のことを説明をするときに、朝廷がこの国の治安を守るために一時的に幕府っていう臨時政府を作らせて、幕府が朝廷と協力しあいながら治安を守るっていうお話をしました。…

045 執権政治のさかえ

目次 目次 3代執権・北条泰時の時代 連署の設置と評定衆の設置 御成敗式目 式目追加 5代執権・北条時頼の時代 引付の設置 執権政治の強化 宝治合戦 禅宗の保護 さて、執権政治がいよいよ全盛期を迎えますよ。今回、3代執権・北条泰時と5代執権・北条時頼…

046 武士の生活

武士の生活 住まい 農業経営 地頭の仕事 惣領制 本家と分家 相続と結婚 鍛錬・道徳 道徳・規範 武士の土地支配の拡大 国衙・荘園領主との紛争 地頭の土地支配の強化 地頭請所 下地中分 鎌倉時代の前半も今回で一区切りです。今回は、武士の生活ということで…